金沢ひとり旅(1日目)

まずはじめに言っておきますが、今回の旅日記、長いよ!(笑)
私の記憶記録用なので、容赦なく書きます!ご勘弁を…。

4/27(金)22:50発の夜行バスで福島駅西口出発
 去年、東京までの夜行バスでは、窓からもれる光、バスの臭いが気になって一睡もできなかった…という苦い思い出があるので、今回はかなり夜行バス対策を万全に!乗車直後からアイマスクとマスクで顔面を覆う、怪しげな三十路女…。
 ☆持っていってよかったアイテム→アイマスク/マスク(ローズの香りのするもの)/大判ストール(行きのバスにはブランケットあったけど、帰りのバスにはなかったので持って行って正解!)/ipod(エンジン音や他人のいびきを少しでも緩和…耳栓だと音を遮断しすぎて怖いので)

4/28(土)8:10 金沢駅

 朝からチェックインできる、夜行バス族にはありがたい宿泊プランのあるホテルをチョイス。そのおかげで、ホテルに入って、シャワー、歯磨き、メイクなど身支度をしてから街歩きできた♪
 まずは、白山比竎(ひめ)神社の総本山へ行くため金沢駅へ向かうが、西金沢駅までの電車を逃がす…(金沢駅西金沢駅〜のりかえ〜新西金沢駅鶴来駅〜バスにのりかえ〜一ノ宮バス停の予定だった)。途方に暮れていたら、バスプールで「白山体験村ゆき」というバスを見つけ、「白山」という文字を信じて飛び乗る…。
 そしたら!そのバスこそ、当初の予定で鶴来駅から乗るはずだったバスなのでした(1日3本しかない…)。すごい!ついてる!逆に楽チン!…神様にお導きいただいているとしか思えぬ幸運…自分でもびっくりな旅の始まり。
 約1時間ほどバスに揺られて「一の宮」到着。5分ほど歩くと白山比竎神社の参道へ。全国にある白山神社(福島市内にも上浜町にあるらしい)の総本山がここなのです。杉の古木に囲まれた参道や本殿のある境内は厳かな雰囲気で、浮き立つ旅心を鎮めてくれるよう。日本でも有数のパワースポットといわれる場所で、思いっきり深呼吸してリフレッシュ!アーンド縁結びの願掛け!

 行きのバス車窓から見た、鶴来駅一の宮 間の町並みがすごく素敵だったので、帰りは30分ほど歩いて鶴来駅へ。まずは廃線になった旧一の宮駅の趣ある駅舎と線路をじっくり堪能(鉄ヲタか…)。途中、おなかが減って「ながおか菓子舗」に立ち寄り、豆大福。これがまたうんまーい!とろんと伸びる餅と少し塩気のあるあんと豆!絶品です。さらに歩いて「小堀酒造店(萬歳楽)」へ。金沢行きを決めた時から気になっていた「萬歳楽」。その本店を偶然発見。

想像以上に素敵な酒蔵です。築200年以上という古い商家を利用した店内で、まっさきに目についたお酒が「甚」。私の名字の一文字!というわけで、試飲もせずに「これを2本、福島へ送ってください」と即決定。なんだか、この旅はすごい縁というか運命に突き動かされているように思えてなりません。
 電車の時間まであと10分!急ぎ足で駅に向かう途中、目に入った「あさひ屋ベーカリー」の看板。時間との勝負で悩みながらも入店。これまたビンゴ!デニッシュ系、ハード系、いちおしの蒸しパンと購入しましたが、どれも本当においしい!特に蒸しパンは、もっちもちのふっわふわ!ギリギリだったけど、思い切って立ち寄って正解だったわ。
 そんなパンを持ち込んで、無事11時台唯一の石川線に乗り込んで、野町駅まで。のどかな田舎町を走る石川線、良かったなぁ。

 …というわけで、1日目の午前中だけでこの盛りだくさんさ。金沢、おそるべし。ていうか、この時点でまだ金沢市内、何も見てないからね(笑)。

 さてここからは早送りで…(笑)
野町駅下車→西茶屋街→犀川沿い河原をお散歩→新堅町のオサレショップをひととおりチェック
21世紀美術館に行く途中に見つけた「更級 藤井」。吸い寄せられるように入店。ランチタイム終了間際!ぎりぎりセーフ!!
 緊張しつつカウンターに座り、ボードに書いてあったおすすめの中から、季節の変わり蕎麦「夏みかん切り」、それと…加賀鳶、冷やで!
 お酒とお通しがまず登場。お通しの水茄子のまぁおいしいこと、おいしいこと!お蕎麦が来るまでも満足のひととき♪
 そして蕎麦が供され、まずはなにもつけずにいただきます。つるりとのどを通っていくと同時に鼻腔にふわりと抜ける爽やかな柑橘の香り。う、う、うまーーーー!!続いて、塩を少しつけて。これまたそばの香りと旨みを引きたてる!最後につゆで…って、なにこれ!つゆ、すごいおいしい!濃すぎず薄すぎず、この加減が私好み!そして、どの食べ方をしても、加賀鳶と合う合うーーー♪もう、至福のひととき。蕎麦食べながら日本酒呑むって、憧れだったのよねー♪

 いやぁ、このお店を直感で選んで良かったー♪とほろ酔いの私は調子に乗って、ご主人(お若いんです、それがまた)に「福島から来てこんなおいしい蕎麦に出会えて幸せですぅ〜」なんて話かけたら、「福島からですか!私も福島には行ったことありますよ」とご主人。そこから、新野地温泉相模屋旅館の風呂のことやら、福島の地酒・飛露喜のことやら…いろいろ話し込んでしまいました。そろそろお会計を…と思っていたら、「これもご縁ですから、良かったらこれどうぞ。間違いはないお店ばかり載ってるから、これ見れば大丈夫!」と「そらあるき」の最新号をいただいてしまいました。なんて素敵なご縁なんでしょう…(涙)。金沢いい街、いい人ばかり!
●ほろ酔いのまま、「21世紀美術館」へ。

本来、この旅の一番の目的だった(はずの)「雑誌オリーブのクリエイティビティ」展…思ってたより、ショボい(笑)。パネルとバックナンバーだけか…。でも、元オリーブ少女の私、思う存分バックナンバーを読みふけり、目的を十分果たしたわ!創刊号からぱらぱら読んでて、80年代の誌面レイアウトや表紙デザインが、なんとなく弊社タウン誌の創刊当初の雰囲気と似ていて、会社の先達はオリーブあたりをお手本にしていたんだろうか…と思いを馳せるなど、なかなか有意義な時間を過ごせましたとさ。
 午前中からぶっ飛ばし続けたこともあり、有料展示は断念し、スイミングプールなど無料の展示を楽しんで、ミュージアムショップでお買い物。その後、にぎわう美術館をあとにし、ひとまずホテルに戻り、ひとやすみ。夕方、着替えをして夜の街へ繰り出すことに。
●駅からバスに乗って武蔵ヶ辻へ。「更級藤井」のご主人にもおすすめしてもらった、中古レコード屋さん「レコードジャングル」を目指します。近江町市場近くを歩いていたら、軽く道に迷いつつも無事到着。久しぶりのレコード探索!でもしばらくやってないから、腕が鈍ってる(笑)。うまくサクサク見られない(笑)。ひととおり、ロック、ニューウェーブあたりを攻めるも、特に胸がときめくものとは出会えず、やむなく店を出る。
●…となにやら美味しそうな匂い。レコード屋のすぐとなりは、「そらあるき」にも載っていた和食メインの居酒屋さん!というわけで、1も2もなく入店。カウンターで、と思ったらカウンターはあいにく満席。座敷のテーブルへ通され、寂しくひとり酒決定。しょぼぼん。でもめげません。とりあえず、地酒を熱燗で、それと「コッペの煮たん」「ほたるいかの酢味噌和え」「ナンコツ唐揚げおろしポン酢」をオーダー。

どれもこれも、ホッとする味わい♪おいしーーい♪コッペとはおそらくエイ?福島だとカスペっていうのと似てるのかな?軟骨までコリコリ♪煮凝りプルプル♪熱燗と合うー!金沢来たら食べなくちゃ!と思っていたほたるいかもすんごいおいし♪もっといろいろ食べたかったけど、ひとりでは3品が限界…。やはり、お酒の席は誰か一緒のほーが愉しいネ…。帰りがけ、「今日はどちらから?」というので「福島から来ましたー」と言うと「せっかく遠いところ来てくれたのに、お構いもできずごめんねぇ。福島、いろいろ大変やろけど、金沢でおいしいものいっぱいみんなに食べさせて、仕事頑張ってもらって、そうしてできたお金で福島の応援できるように私らも頑張るから!」とおかみさん。ありがたや、ありがたや。なんだか心がふんわりあたたかくなって気持ちが良かったので、帰りは20分くらい駅前まで歩く!それでもまだ元気だったので、駅前のフォーラス金沢を物色し、ゴールデンスプーンのフローズンヨーグルトをテイクアウトして、ホテルへ。心地よい疲れのまま、おやすみなさーい♪(ふう。やっと1日目終了だ…) つづく。