金沢ひとり旅(2日目)

はい、金沢の旅2日目です。またしても…長文過ぎる(笑)ので、お時間のある方だけ、どうぞ。。

4/29(日)
8時起床。昨日、鶴来で買ったパンの残りを食べつつ、今日はどこへ行こうかと思いをめぐらせる。これ、一番楽しい時間ね。
時間はたっぷり夜9時の夜行バス出発まである!
とりあえず、まずは日本海の海の幸を堪能するため、近江町市場へ!ひととおり市場内を見てまわり、「その場で食べられます」の文字に我慢できず、岩ガキとボタンエビを!その場で!ツルッと!チュチューッと!
ふはぁーーーうまひぃーーー♪(*´∇`*)
自分だけ堪能するのもアレなので、岩ガキ、アワビ、もずく、ホタルイカ沖漬けなどをまとめてクール便で送る手配も完了!しかし、岩ガキ6つで400円は安かったなあ。もっと買えば良かったー。

次は、武家屋敷の町並みが残る香林坊エリアへ。
バス停がある表通りは、近代的なビルにブランドショップやセレクトショップが軒を連ねているのに、ちょっと裏通りに入ると、まるで時空を越えたような武家屋敷が並ぶ風景に出会う。

そこから少し歩くと普通に民家があったり病院があったり小学校があったり。本当に不思議な町! 付近には行きたかった古本店やオサレなショップがあるのだけど、昼前でどこもまだオープン前…。仕方ないので夕方また来ることに。

さて。
金沢にせっかく来たのだから、あそこも見ておくか…というわけで、金沢観光のど定番、兼六園にも行ってみた。感想…まあ、こんなもんか(笑)。

私的には、隣の金沢城のほうがいいなあ。天守閣はないけどねー。城は好きだ。
金沢城の公園を突っ切ってとことこ歩き、本日のランチは尾張町の「食事・喫茶 ニワトコ」へ。
週変わりのお昼ごはんは1000円。豚バラと新たまねぎの炊き合わせ、小鉢2種、ごはん、味噌汁、ドリンク。店内は写真撮影禁止なので画像がないのが残念だけど、ほーんと、美味しかったなあ。カフェめしにありがちな気取ったところがなくて、しみじみ体が「おいしーい♪」と感じる品々。ほろほろ口の中でとろける豚バラと新たま、添えられた山椒の葉もいいアクセント。とてもやさしい味わい。「ごはんはおかわりできます」とのことだったので、遠慮なくお代わり♪お店の雰囲気は、映画「かもめ食堂」みたいなシンプルで素敵なの。近くにこんな店あったら通うなー。

次はこの日、近くで開催されているらしい、一箱古本市へ。

町屋の隙間を縫うような路地裏の坂道を降りていくと、にわかに賑やかな一角が。主計町の源法院という小さなお寺の境内に、本や雑貨などを詰めた箱がずらり。どれどれ…と私も箱を覗くと、好みのファッションやサブカル関連の本があり、手を伸ばしてみる。「お客さん、おしゃれさんやねぇ」と箱の主。「いやいや、んなことないんですけどぉ、ちょっと好きで…」「あら?どこから来たん?」「(はっ!!アクセント油断してた…)ふ、ふぐすまです」「え、なにで来たん?」「高速バスで…今夜帰るんですけど」「あら〜。今朝バスの事故あったばかりよ、気をつけてねぇ」…という感じで会話が生まれ、和やかなひととき。いいねぇ、こういうの。会話が弾み、思わず本を2冊も購入(しまった…重い…)。

続いて、本日のメインイベント!『福光屋』で蔵元見学!
…しかし、中心市街地から少し離れているので、周遊バスのルートでは行けない。とりあえず、バスの本数の多そうな21世紀美術館近くまで戻ってはみたものの、どのバスに乗っていいのか右往左往。
悩んでいたその時、やってきた「金沢ふらっとバス」の運転手さんに思い切って「あのぅ、すみません!福光屋さんに行きたいんですけど、どのバスに乗ったらいいですか!?」と聞いてみた。「え?福光屋?……あぁあぁ、あそこね、このバスで行けますよ」おぉぉ!またしても偶然!恥ずかしがらず、聞いて良かった〜。
金沢は「周遊バス」やら「100円シャトル」やら「ふらっとバス」やら普通の路線バスやらいろいろ走っているので、目的地へ行くバスとバス停(周遊しているから同じ道でもどっち側のバス停で待っているかも重要…)をチェックしておいたほうが良いかも。
他にももっとスムーズに行く路線バスもあったようだけど、この「ふらっとバス」どこまで乗っても100円だし、普通のバスじゃ通らないような道も通るので大変面白い。常連と思しきばあちゃんと運転手さんの「あら、久しぶりやねぇ」というのんびりした会話もほほえましい。そうこうしているうちに、目的地付近のバス停。「ありがとうございました!助かりました!」と降りようとすると、「福光屋さんは、この先の信号渡ってすぐ、あの建物だから。いってらっしゃい」と運転手さん。バス停でしばし、じぃ〜〜ん(; ;)もぉ、金沢大好きだーー。
さぁ着きました、福光屋!前日、蕎麦とともに味わった「加賀鳶」もここのお酒。あぁ、楽しみすぎる。
予約していた時間より早く着いたので、お店の奥のカフェスペースで「酒かすアイス最中」をオーダーしひと休み。いやぁ、これがまた上品でなめらかで、舌ごととろけてしまうようなおいしさ♪一緒に出された加賀棒茶で喉を潤しつつ、ひと口、ひと口、大事にいただく。なんて幸せ。

さて、今回の酒蔵見学は、蔵の中を見られる「蔵内コース」の期間外だったので、DVD鑑賞と仕込み水の案内と試飲ができる「お気軽コース」。「3日前までの予約が必要」とちょうど3日前に気付き、慌てて申し込んだところ、快く受け入れてくれたのだ。しかもこの日予約していた方がキャンセルということで、この時間の見学は私ひとり!金沢店の店長さんを独り占め!(山添さん、ありがとうございました) 純米酒いっぽんにこだわる「福光屋」さんの心意気が伝わるお話を聞いて、敷地内の地下に流れる「百年水」と呼ばれる仕込み水の湧出口などを見学。そして…待ってました!!試飲ターイム♪
3種類のお酒とおつまみ(あけがらし、豆腐の味噌漬け、ふぐの子粕漬け)少々、そして和らぎ水としてさきほどの「百年水」がテーブルにずらり♪

では…
●その日絞ったばかりの生酒は、ぷちぷち口中にはじける若さいっぱいの濃ゆーい味わい!ひゅーーフレッシュでうまいぜーー!
●加賀鳶 純米大吟醸、しかも絞りたての生原酒!もう有無を言わさぬ納得の飲み心地!旨みたっぷり!うまくないわけがない!
 大吟醸の香りをたちやすくするという、グラスの底がとんがっている専用グラスでいただきました。「専用グラス」というだけで酔いが回るね!(笑)
●酒蔵限定の福正宗 純米大吟醸は、1年もの。他の2つがしぼりたてだったので、これはどっしり落ち着いた感じ!1年の違いで、お酒の雫の色も口中に含んだ時に立ち上る香りも、全然違ってくるのだねぇ。しみじみ、うまーーーーい!
いやぁ、ホント幸せ。ここでしか味わえないものばかりいただいちゃった♪
ほろ酔い気分で、続いてはお土産探し!どのお酒にしようかもう悩んで仕方ないので、いろんな純米酒がセットになった「ちょいボトルセット」(酔うとさらに面倒臭がり屋になるらしい…)と、ホタルイカの干物を(お土産屋さんで見たより安かった!)。あと、旅行前から買うと決めていた「一升瓶トート」を購入。
福光屋」の山添さんはじめ、美人揃いのスタッフの方々にも親切にしていただき、気分よく本日のメインイベント終了〜。
さて、また市街地へバスで戻ろうー!
この時点で3時半。時間があるので、ひがし茶屋街の散策に。

でも、ここ行っておいて良かった!武家屋敷の町並み以上に異空間だわ。今まで比較的マニアックな金沢まち歩きをしていたので、ここでは普通の観光客のテンションで、お麩の店や金箔コスメの店、和雑貨の店などをめぐってお買い物三昧。
和雑貨「今日香」…姪と甥に、キャンディみたいなかわいいお箸を。母にチョコレート型お香立てと初夏らしいお香を。
●加賀麩「不室屋」…麩焼きの中に汁の具が入っている「宝の麩」と、メープル味の「おやつ麩」←これ、うまい!
●茶屋美人…「箔座」のコスメショップ。パッケージもかわいい商品いろいろあって、見てるだけで悩むー!
●くるみや…ここで売っている金沢オリジナルのてぬぐいがとってもかわいい!
…などなど、おすすめのショップいろいろ。いやー、また行きたいわー。

夕方。午前中行ったときにはまだ開いてなかった、香林坊のショップへ。
オヨヨ書林サブカル系の蔵書も多い、古書店
●Rallye…ミナペルホネンも扱っている、ファッションショップ。自社音楽レーベル「Rallye」のCDもあり。
●Gloini…ヴィンテージなどオシャレな雑貨が並ぶハイセンスなショップ。かわいい革靴あったけど、サイズなかった。残念。
「Rallye」では、友達の友達(ややこしいな…)の「eccomin」さんが作っているニットのアクセサリーも!ちょうどその日、eccominさんのヘアゴムをつけていたので、お店の方とお話の輪が♪またしても、すごい縁だなぁ。
以前、雑誌で見てかわいいなぁ…と思っていた作家さん「Delphine et Solange」のヘアゴムもあって、即購入!絶妙な布合わせが私好み!
それと、「Sunday Bake Shop」のネコのショートブレッド!すごいかわいいので、ジャケ買いならぬ、ネコ買い!

乙女な時間を堪能していたら、もうあたりは夕闇迫る午後7時。
最後に海鮮ものの晩ご飯を食べて、駅へ向かおう。ということで、歩いて近江町市場に行き、回転寿司のお店へ入店。ここまで一人旅してると、“ひとり回転寿司”もまったく平気になるもんだね…。「日本海貝三種!」「地物三種!」など回ってないお皿をオーダー。

「貝ばっか食べてるけど、まーさか当たったりしないよね〜♪」なんて思っていたら…まさかのまさか、そのまさか!
食べ終わって、駅でぶらぶら時間つぶしをしていたら…腹部に鈍痛が!やばいよやばいよ〜〜〜〜(脳内で出川の声がむなしく響く…)。
結局、バスの集合時間ギリギリまでトイレに居座ってしまう有様…。疲れてたんだな、胃も。。。
でも、神様は見捨てなかった!ギリギリでなんとか奇跡の復活!(笑)無事にバスに乗り込み、ソッコーで眠りに落ちたのでした。。。ホント、良かった…。
ちなみにバスプールでは、例の高速バスの事故翌日とあって、取材陣が数社。取材を受けている乗客や運転手の姿も。私の乗ったバスは幸い運転手さん2名体制で、安心して乗車していたけれど、やはり、あのような事故が起きると怖いなぁ。ぜひとも、安心・安全をモットーに営業していただきたい。コスト面での苦慮があるのだろうけど。。

そんなわけで、無事(?)、金沢ひとり旅は終了!自分への土産物いろいろはこちら♪

でも、無事に帰れたのが何よりの土産話ってことで!
金沢、遠いけど、頑張って行く価値あり!またいつか行くーーー!(今度は誰かと一緒ならなおさらいい!笑)