30年前の福島にタイムスリップしたい

…だなんて、普段はあまり考えないんだけど、やっぱりこういう時代になっちゃうと、ふと昔のこととか思い出して「あの頃は良かったな〜」なんて思ったりしちゃうもんですよ。これはもうしょうがない。
で、街にクリスマスソングが流れ出すこの季節になると、ぴゅーーんと記憶は約30年前の福島駅前に飛んでいくのです。
記憶もおぼろげな幼少時代、福島駅前はホント賑やかだったんですよ。週末はおめかしして、バスに乗って「街」へ行くのが、本当に楽しみで。福島交通のバスの人工芝みたいなガサガサした緑色のシートの感触も、中合のそばのバス停に降り立った時の排気ガスたちこめる雑踏のにおいも、すごく鮮やかに覚えてる。靴は、駅前通りの「つるや」で買ってもらったお気に入りのワンストラップシューズ。妹とおそろいの服を着て、ホコ天駅前通りを歩いてエンドーチェーンへ行ってジャンケン大会!ランチは長崎屋の「おあしす」か山田の「森永レストラン」。13号線駅前通りの交差点のビルにあった、牛の鳴き声をマネしながら歩いてたっけー。もぉーーもぉーーって。
そうそう、話はクリスマスクリスマスイブの福島駅前でした。
クリスマスイブの日は、すずらん通りの「エビスヤ」か「ざらんど」、どちらかのおもちゃ屋さんでプレゼントを物色し、「中合」か「山田」の地下でアイスケーキを買って帰るのが定番。この日はおもちゃ屋さんもデパートも、本当にすごい人出で、母の手を離さないよう、母の姿を見失わないよう、必死だった記憶があるほど。
あー、それにしても「エビスヤ」懐かしいなー。私、子ども心に当時「ざらんど」に押され気味の「エビスヤ」を応援してあげないと!と思って、本当は「ざらんど」で欲しかった人形があったのに、「エビスヤ」で別な安い人形を買ってもらったのを覚えてる(笑)。子どもなのに、何気ぃつかってたんだか…。でも「エビスヤ」好きだったんだよねぇ。夏になると店先に小さなプールを出して、アヒルやカッパのぜんまい仕掛けのオモチャを出してたり、お店に入るとガチャガチャといろんなオモチャが溢れていたり。
でも、いつのまにか、なくなっちゃった。
「エビスヤ」も「ざらんど」も、「山田」も「長崎屋」も「エンドーチェーン」も、大人になった頃にはみーんななくなっちゃった。なんだか寂しいけど、こうして記憶に残っているから、いいのかなー。

そんなことを思い出させたのが、今日のこのゲームの動画。
さっき書いた長崎屋のレストラン「おあしす」のフロアにゲームコーナーがあって、そこで必ずやってたのがこのゲーム。
「おさるのかごや」。

おさるのかごやがグルーッとまわってきて、かごの中に誰が乗っているか当てる…ってだけのゲームだったんだけど、この独特の雰囲気(ちょっと怖い感じ)と音楽が好きで、飽きずにいつもやっていたっけ。
あの頃のゲーム、もっかいやりたいなー。
そういえば、「国盗り合戦」ってゲームもあったけど、あれは音が怖くて一度もやったことなかったな。どんな曲だったか覚えてないけど、とにかく怖かった記憶しかない。でも、「おさるのかごや」の近くに必ず「国盗り合戦」もあって嫌だったのよねー。