秘湯探検隊が行く!

そろそろ山には紅葉の便りが聞こえてくるようになり、季節は着々と冬へと向かっています…ということは、秘湯めぐりシーズンも終盤を迎えつつある今日この頃。(注:秘湯のある場所はたいてい山奥なので雪が降る季節は「冬期休業」という宿が少なくない)
そんなわけで、三連休の最終日に行ってきましたのは、お隣・山形県米沢市姥湯温泉 枡形屋」。
そう、ここは温泉マニアにも人気の“秘湯中の秘湯”と呼ばれる温泉。
やはりここも11月上旬から4月下旬までは冬期休業に入ってしまうので、「これは今しかない!」と覚悟を決めて、朝9時前に出発。
国道13号、東栗子トンネルを抜けて板谷に向かって左折、板谷駅を過ぎてからは、ほぼ車が1台しか通れないような細い山道をひたすら1時間ほど。恐ろしい秘湯ロードですが、それよりも恐ろしい魔物がその時私を襲っていたのです。それは……腹痛。脂汗たらたら、身体は小刻みに震え、半分白目の私。もはやこれまで!!と何度車を止めようと思ったことか(でも、ずっと九十九折で停められないし、停めたところで隠れて用をたせる場所もない)。でも人間って、やればできるんですね!辛抱の末、ようやく無事に「姥湯温泉」に着くことができました。早まらなくて本当に良かった!

そんな話はどうでもいいですね(ホント、すみません)。
車を降りると、もうそこは別世界。深い霧に包まれた、岩肌むき出しの渓谷とそこを流れる清らかな川。木々は黄色や赤に色づき始めておりました。
つり橋を渡り、宿へ向かうと日帰り入浴客用の支払い窓口があり、そこで500円払います。
日帰りで入れるのは露天風呂のみ。混浴露天風呂または女性用露天風呂。
私、本当は覚悟を決めて混浴にトライ!するつもりだったのですが、そこにいた恥ずかしそうなおじさまの表情を見て、今回は断念。うーん、無念。あのワイルドな山肌を眺めつつの露天風呂を夢見てきたのに〜。
仕方なく、とぼとぼと女性用露天風呂へ向かいました。
お湯はもちろん最高!お湯加減もいいし、白濁してほんのり鉄臭のする酸性泉は、口に含むと歯がコキコキするくらい酸っぱい!肌もつるっつる!白いお湯に赤いモミジが浮かんで、この季節ならではの温泉を堪能できました。

ちなみに探検隊による秘湯度チェックは、星3つ。
宿が小綺麗で立派すぎる、という点でマイナスとなりました。
どうやら私が求める秘湯とは、「赤湯 好山荘」とか「不動湯温泉」みたいな雰囲気のようですわ。