ブラック・スワン

ずっと観るかどうか悩んでいたけど、友達に誘われて観てきました「ブラック・スワン」。

いんやぁ……とにかくいろんな意味ですごい映画だったわ。
キーワードとしては、「痛い」「美しい」「怖い」「エロい」。…なんかこれだけだと、どんなAVだよ、っていう(笑)。
でも、110分間ずぅぅぅぅっと、こんなに作品に引き込まれて観た映画っていうのも、私にとっては珍しい。
私には分からないけど、
表舞台が美しい世界ほど、その内面にはどろどろとした漆黒の闇があるんだろうなぁ。
その闇を抜けてこそ、照明に照らされた時の輝きは増すんだろうなぁ。
……とかとか、体験したことのない、これから体験することもないであろう世界に思いを馳せる鑑賞後。
そう思うと、これからプロの世界を観る目が変わりそう。
今作の舞台であるバレエはもちろん、歌舞伎や能などの演劇、オーケストラやロックバンドなどの音楽、野球や陸上競技などのスポーツ……その他にも、この世にはいろんなプロフェッショナルがいる。
その表舞台での人々の輝きを、前よりもずっとずっと深く感じることになりそうだ。

まぁ…暗く、重ーいストーリーではあるけれど、
同じ「暗く、重いストーリー」でおなじみの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とは全然違う!と思った。
あれはもう救いようがない、ずどーーーんと自分の心もしばらく闇に満ちてしまったのだけど…
「ブラック・スワン」は鑑賞後、そこまでダークサイドに堕ちることはなかったなー。
それを救ってくれたのは…ナタリーポートマンの美しさなんだろうか。
艶やかな肢体の動き。白から黒への妖艶な変貌をとげるさま…。本当に素晴らしくエロく美しかったもの。
(いやね、決してビョークをディスってるワケじゃないんですよ)

けど……やっぱり怖かったよ〜〜。
ホラー映画、サイコものが苦手な私には、キビシイところもいくつかあって、実はちょっと眼を背けてしまったシーンも…。イタすぎて「ギャー」って叫びそうになった…。
レイトショーで観たから、おうち帰ってお風呂入って鏡見るのが恐怖っ。。。

普段は映画は基本的に一人で観に行くのが好きだけど、今回は友達と観に行って良かったなーと。
鑑賞後、友達が「そうそう、これこれ」と見せてくれたある画像でちょっと心がゆるんだから。
(注意!!これから「ブラックスワン」を観に行く人は下のURLの画像観ないで行ったほうがいいかも。せっかくのナタリーの黒鳥のシーンで思い出して笑ってしまっては台無しだからね…)
ナタリー≒ 閣下
http://twitpic.com/4xiaxe
わはは。
おかげでおうちで怖い夢を観ずに済みました。ありがとう友よ。