宮下町のあの教会が。

先週、大好きだった宮下町のレンガ造りの古い教会が取り壊されてしまいました。
震災後すぐにあの教会の前を通った時は、煙突が崩壊しながらも建物はしっかり残っていて「良かった!!」と安心したばかりだったのにな…。
月曜日の朝、通勤路を少し変えて教会の近くに寄ったけれど、防護シートに囲われた中に、もうすでにあの教会の影も形もなくなっていました。思わず涙が溢れたけど、見ていられなくてすぐに引き返して会社に向かいました。

あの教会の裏手には駐車場があり、父が仲見世で花屋をしていた30年近く前、その駐車場を借りていました。すずらん通りを抜けて教会まで、よく歩いたものでした。
子供の頃から大好きだった建物でした。
本当に残念で仕方がありません。

その教会の建物は、歴史的建築物としても大変価値のあるものでした。
またひとつ、福島市から素敵な建物が消えてしまいました。

☆この教会については、日本各地のヴォーリズ建築を訪ねて歩いてらっしゃいます、gipsymaniaさんのブログに詳しい記事と写真がございます。(gipsymaniaさん、リンクのご許可ありがとうございました!!)
http://gipsymania.exblog.jp/6010108/
土曜日も解体工事をしていた現場に行ってきました。工事のおじさんにお願いして壁のレンガの崩れた一片を分けていただきました。
思い出の欠片として、我が家の庭の花壇に並べました。

今日の歌。

教会通りにキレイな月。
あの満月の夜、もう一度教会を見ておくんだったな。