震災防備録(荷物編)

連休も終わり、一息ついたところで、今回の震災でライフライン寸断(ウチの場合は水道が8日間ぐらい出なかっただけだけど)された時に、これがあって助かったーと思ったものを、忘れないうちにメモしておこうと思いますー。

いま思い返すと、3/11の数日前から余震がたくさんあって、自分でも「これはちょっと大きいのが来るかもしれないな…」と感じていて、衝動的に「阪神淡路大震災 体験談」と検索していろんなサイトを見ていたんです。そのためか、地震直後は自分でも驚くほど冷静でした(いつもは慌てんぼうなのに!)。あれはちょっとした虫の知らせってやつだったんですかねぇ?


・メガネ
 以前はコンタクト派だったけど、3年前くらいからメガネメインにしておいて本当に良かった…と思いました。地元のテレビ局のアナウンサーも、普段はコンタクトをしている方が震災でコンタクトが使えなくなったためか、見慣れないメガネ姿になっていました(しかもすごい近眼なのか分厚いレンズで目が小さく見える…私と同じだ!と妙に親近感を覚えた…笑)。
 コンタクト派の人も、常にレンズと洗浄液の予備を揃えておいた方が良いと思います。あと、避難袋には必ずメガネを!ホント、目が見えないと何もできないからね…。

・ふき取りタイプのメイク落とし
 お風呂も入りたくない、すぐ寝たい…という時用に買っておいた、マンダムの「クレンジングエクスプレス」が役に立ちました。あれです、ビオテルムのサンビシオみたいな、ウォータータイプのふき取りメイク落とし。これが、1000円で少しお釣りがくるくらいの値段なんだけど、なかなか使い勝手が良い!私のようなズボラで面倒臭がりやで薄メイクしかしていない人にはうってつけ。ただ、コットンでふき取るので肌への摩擦が心配なので、私も毎日は使いません。
 ただ今回の震災では、水道が出ずに洗顔ができなかったので、これがあって本当に助かりました!メイクしていなくても、これをコットンに含んで顔や首筋など体を拭くだけでも気持ちが良かったです。

・ウェットティッシュ
 これもメイク落とし同様に、体を拭くのに役立ちました。水道復旧するまではなくてはならないアイテムのひとつ。用途としては、トイレ後に手を洗うかわりに「アルコール入りの除菌ウェットティッシュ」、体を拭いたりデリケートゾーンの清潔を保つために「ノンアルコールのウェットティッシュ」…とそれぞれ使い分けられると良いかも。とりあえず、避難袋には欠かせないアイテムです。

・ラジオ
 震災が起きて家に帰る時も車のラジオをすぐ地元のコミュニティFMにチューンを合わせて、まずは地元のライフラインの状況、これからすぐすべきことの情報をゲット。おかげで、水がまだ出ているうちにお風呂に水をためたり、空いているペットボトルに水を入れたり、混まないうちに灯油を購入したり、ガスの元栓をしめたり…落ち着いて行動することができました。あとは、福島市の場合、放射線量の数値を随時ラジオ福島が伝えてくれているので、母は今(5/6現在)も四六時中ラジオのそばにいて、数値をメモっています。
 ただ、ラジオは電池式のものが我が家は多く、電池が切れたらどうしよう…とちょっと不安でした。お店でも電池はしばらく売り切れ状態でした。ですので、できればソーラータイプのものが欲しいなと思っているところです。手回し式のもありますが、妹が持っているものを試したところ、手回しのモーターがうるさいのと、あまり充電がもたないのとで、使い勝手が悪いように感じました。

・ケータイ電話
 今回の震災で最も情報を得るために活躍したのは、ケータイでした(ライフラインのうち電気が使えるところではパソコンが一番通信がスムーズだったかとは思います)。会社が自宅待機中の時も、ツイッターで社員同士で情報を交換し合ったり、業務についての報告を確認したりしました。
 あと、私の古いケータイには無い機能ですが、緊急地震速報は良い面も悪い面もあったかと。3/11のあの揺れが起きる直前、緊急地震速報のアラームがなってすぐに私はカウンターに置いてあった大きな花瓶を床におろし、その瞬間に巨大な揺れに襲われました。あの花瓶を下ろさないままあの揺れが来ていたら…周辺のPCもすべて水浸しになっていたかも…(社内のPCは床に落ちたものもありましたが、1台以外はすべて無事でした)。ただ、あの恐怖のアラームは多くの人のトラウマになっているのは確か。

・山登りグッズ
 去年からの山登りマイブームは、このための備えだったのでは…と思うほど、山登りグッズは役立ちました。まずはザック。軽登山用の25Lほどのリュックに必要最低限の避難道具を入れて、震災後1ヵ月は会社にもそのリュックで出社してました。その後は、出かける時にも車に入れています。
 あと、いずれ一泊から二泊で山に行きたい!と思って震災直前に購入していた40Lの大きなザックにも、数日分の着替え、食料、水などを詰めて、いつでも避難できるように準備しています。これは…原発の不安が解消されるまではこのまま置いておくつもり。
 ザック以外では、レインウェア、ハット、アンダーウェア、トレッキングシューズも役立ちました。動きやすい格好がいちばん!震災直後は雪も舞うような寒い日も多かったので、登山のために購入したアンダータイツや、ヒートテックのアンダーウェアも大変助かりました。

・自転車
 震災後とにかく大変だったのは、ガソリンの確保。ガソリンスタンド渋滞はすさまじいものがありました。みんな殺気立っているし…。とにかく、原発がどうなるか分からないので、常に車には半分はガソリンが入っている状態にしておかなくては!とみんな思っていたと思います(今もかな)。
 だから、私も極力ガソリンを使わないように…と自転車で行動、通勤していました(今思えば20μシーベルト/hの頃、自転車で外に出てしまったのですが…でも仕方がなかったのです)。自転車の利点はガソリンを使わないってことだけじゃなく、街の細やかな様子も知られたこと。自転車じゃないと通らない裏道にある小さな商店に意外と食料が豊富に揃っていたこと、小さな食堂が頑張って震災直後も営業していたこと…などなど、自転車ならではの発見はいろいろありました。
 ただ、注意しなくてはいけないことのひとつ、「毎日乗っていた車にしばらく乗らないでいるとバッテリーが上がる」ことを今回身をもって学びました。去年バッテリー交換したばかりだったのになぁ。


…とりあえず、今さらーっと思い出したところで浮かんだものを書いてみました。
食料や水の確保はいわずもがな、ですが、家の中では母の役割だったのでここでは割愛。
まだいろいろあると思うので、また思い出したら書こうと思います。